もう本でも読むしかない

仕方ないので本でも読む。SF・文学・人文・漫画などの書評と感想

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2022-03-06から1日間の記事一覧

松浦理英子『最愛の子ども』 危うい関係を曖昧に描き切ること

一般的な枠組に分類できない種類の人間関係を書く 最新作『ヒカリ文集』が発売されたばかりの松浦理英子だが、ここではその前の作品である『最愛の子ども』(文春文庫)を紹介しよう。2017年に発表され、泉鏡花文学賞を受賞した作品だ。2020年に文庫化されて…