もう本でも読むしかない

仕方ないので本でも読む。SF・文学・人文・漫画などの書評と感想

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戯曲

丹下和彦『ギリシア悲劇 人間の深奥を見る』 理性の価値と、その困難を描いた普遍的な物語

ギリシア悲劇への入門に最適の新書 ギリシア悲劇 人間の深奥を見る (中公新書) 作者:丹下和彦 中央公論新社 Amazon 丹下和彦『ギリシア悲劇 人間の深奥を見る』は、2006年刊行の中公新書。著者は1942年生まれで古典学を専門とし、多くのギリシア悲劇を翻訳し…

アリエル・ドルフマン『死と乙女』 独裁政権下の苦しみを描く凄惨な戯曲

軍政が終わったばかりのチリを題材にした戯曲 死と乙女 (岩波文庫 赤N790-1) 作者:アリエル・ドルフマン 岩波書店 Amazon アルゼンチンに生まれチリで育った作家アリエル・ドルフマン(ドーフマン)の『死と乙女』は、1991年にロンドンで初演され、後にロマ…