もう本でも読むしかない

仕方ないので本でも読む。SF・文学・人文・漫画などの書評と感想

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新刊チェック

奈落の新刊チェック 2024年4月 海外文学・SF・現代思想・歴史・ファンタスマゴリィ・羅刹国通信・暗黒の形而上学・ロシア宇宙主義・サルトル・古代技術・読書と暴動・セカイ系ほか

楽しいゴールデンウィークももう終わりですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。本は読めるコンディションの時とそうでない時がありますが、新刊は無情に刊行され続け、ちょっと待ってくれという気もしますがまあ後から読んでも特に差し支えはないかと思われ…

奈落の新刊チェック 2024年3月 海外文学・SF・現代思想・哲学・嘘つき姫・ブルックナー譚・見ることの塩・少女小説とSF・アンチ・ジオポリティクス・ゾンビの美学・ピラネージほか

暑くなったり寒くなったりしつつ早いもので世の中は新年度ですが、まだまだ旧年度の新刊が睨みを利かせています。年度の切れ目など、人類そして宇宙の歴史の前では何の意味も持たぬ区切りにすぎない……人類の営みとは……などと紋切り型の詠嘆をたわむれに捻り…

奈落の新刊チェック 2024年2月 海外文学・SF・現代思想・歴史・恐るべき緑・ルバイヤート・カストロの尻・射手座の香る夏・近代日本の身体統制・日本アナーキズム・サンリオ出版大全ほか

そろそろ暖かくなってきたりそうでもなかったりする今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか。中華圏でも旧正月が終わってようやく新年が始まっております。最近は出版社や書店がニュースの主役になることもなんだか多く、それぞれの役割がいろんな方向か…

奈落の新刊チェック 2024年1月 海外文学・SF・現代思想・歴史・Blue・サイード・プルードン・ケアの倫理・バトラー・決闘裁判・温泉・タロットの美術史ほか

さて月も明けまして恒例の新刊チェックです。この記事のために見かけた書名を控えておくのですが、いざこれを書こうとすると発売が延期になっていることもしばしば。みなさま苦労して本を刊行されているのかと思います。面白い本をどんどん出してくれる著者…

奈落の新刊チェック 2023年12月 海外文学・SF・現代思想・歴史・カーミラ・魔の聖堂・ミステリウム・バトラー・作家主義以後・メロドラマの想像力・

あけましておめでとうございます。年が明けて当ブログもいよいよ3年目に突入したわけですが、一体いつまで続けるつもりなのでしょうか。誰に頼まれたわけでもない更新ですが、自分が楽しんでいるうちは続けていこうかと思います。一番読んでいるのが自分とい…

奈落の新刊チェック 2023年11月 海外文学・SF・現代思想・歴史・赦しへの四つの道・孔雀屋敷・ジュリアン・バトラー・言葉の風景・とるにたらない美術・四つの未来ほか

早いものでもう年の瀬ですが、早いといえばこの12月で当ブログももう開設2周年でした。どうにか細々と続けております。日頃のご愛顧のほど誠にありがとうございます。まだしばらくは趣味として続けていければと思います。 それでは11月の気になる新刊から。 …

奈落の新刊チェック 2023年10月 海外文学・SF・現代思想・歴史・夢見る宝石・金星の蟲・肉を脱ぐ・文学的絶対・吉田健一に就て・ニューロ・闇の精神史ほか

最近は弊ブログの更新頻度も徐々にスローペースになっており、あまり投稿していないうちに、気が付いたらこの新刊チェックの時期になっていることもしばしば。そのうち新刊チェックがこのブログのメインコンテンツになるかもしれませんが、まあそれはそれで…

奈落の新刊チェック 2023年9月 海外文学・SF・現代思想・歴史・方形の円・厳冬の棺・悪の凡庸さ・革命と住宅・暗闇に戯れて・絵画の解放・民藝ほか

記録的な猛暑が終わり、ようやく涼しくなって来たと聞いていますがみなさまいかがお過ごしでしょうか。こちらは南国に住んでいるのでよくわかりませんが、さぞかし本を読むのに相応しい気候になってきたのではないかと想像しております。もう本でも読むしか…

奈落の新刊チェック 2023年8月 海外文学・SF・現代思想・歴史・奇病庭園・チク・タク・庭・人類学・ハイチ革命・遠野物語・関東大震災ほか

日本はまだまだ暑いようですがいかがお過ごしでしょうか。日除けと水分補給にはくれぐれもご注意くださいますよう。そろそろ読書の秋と言いたいところですがどうなんでしょうね。気になる本は秋を待たずに買ってしまうなり図書館にリクエストなりするのがい…

奈落の新刊チェック 2023年7月 海外文学・SF・現代思想・歴史・七月七日・黄金蝶・パチンコ・日本橋・ニジンスキー・弥勒ほか

さて異常な暑さに襲われたりTwitterがXに変わったり雑誌インタビューから結婚の文字が消えたりと末法感ただよう今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか。くれぐれも熱中症には気をつけつつ、気を取り直して恒例の新刊チェックといきましょう。もう本でも…

奈落の新刊チェック 2023年6月 海外文学・SF・現代思想・歴史・セイレーン・科学革命・マルタ騎士団・幻想の中世・国産RPGほか

2023年も半分が終わり、世の中が変わったり変わらなかったり、ツイッターが制限されたりメタがツイッターを作ったりと忙しいですが、めげずに新刊をチェックしていきましょう。最後に身を助けるのは紙の本。というわけで6月分の新刊です。 覚醒せよ、セイレ…

奈落の新刊チェック2023年5月 海外文学・SF・現代思想・歴史・エレクトリック・ニジンスキー・構造人類学・州浜論・日台万華鏡・プルードンほか

暦変わって6月。最近は紙の値段が上がって書籍の価格も値上がりしてると聞きますし、ちょっと売れてもなかなか重版できないとかいう噂もちらほら。本は在庫があるうちに早めに買っておけということですね。 いつまでも あると思うな 出版社在庫 というわけで…

奈落の新刊チェック 2023年4月 海外文学・SF・現代思想・歴史・NOVA・回樹・非有機的生・バタイユ・旋回する人類学ほか

4月も早々と終わりまして世はゴールデンウィークに突入。連休の方もそうでない方もいらっしゃるでしょうが、連休の方はもう、本でも読むしかないですよね。本はコスパもタイパも良く、自分を成長させてくれ、新たな発見があり、伝統的かつ権威的で、また時に…

奈落の新刊チェック 2023年3月 海外文学・SF・現代思想・歴史・五色の舟・肌色の月・文明交錯・犠牲の森・公共哲学・キルヒャーほか

いよいよ新年度の始まりということで、新入学などされた皆様におかれましてはおめでとうございます。しかし海外に住んでると特に思うわけですが、新卒一括採用というシステムはいい加減いつまで続くんでしょうかねえ。などと社会について軽く吟じつつ3月に刊…

奈落の新刊チェック 2023年2月 海外文学・SF・現代思想・ソローキン・ガーンズバック変換・バートルビー・ゴダール革命・食客論ほか

2023年2月も終わり、今年ももう16.7%が終了しましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。考えてみれば21世紀も22%は過ぎたのだなと思いますが、そんなことを考えているうちにも新刊はどんどん出てきますね。今月も2月分の新刊チェックを行ってみましょう。 愛…

奈落の新刊チェック 2023年1月 海外文学・SF・現代思想・ツェラン・浮遊・香港陥落・生命と身体・ラカン・消費と労働・地霊ほか

さて2023年も早くもひと月が過ぎまして、新年の新刊もバシバシ刊行されております。紹介すれどもすれども湧き出る面白そうな新刊。しかし世は出版不況……読み切れなくても買い支えねばなりません。そう、日本の出版文化の未来のために…… というような崇高な使…

奈落の新刊チェック 2022年12月 海外文学・SF・現代思想・首里の馬・フラヌール・ゲシタルト・絶縁・構造と自然・アーレント・綿の帝国ほか

あけましておめでとうございます。今年も弊ブログをよろしくお願いいたします。さて新年ではありますが、昨年12月の面白そうな新刊チェックから始めたいと思います。旧年中のものどもがまだ我らを離してはくれないというわけです。ではいってみましょう。 首…

奈落の新刊チェック 2022年11月 海外文学・SF・現代思想・グレイスイヤー・時ありて・探偵の不在・フランシスベーコン・贈与論ほか

さて今月も月初に昨月分の新刊チェックなわけですが、なんとこの新刊チェックも今回で12回目。というわけでこのブログもめでたく一周年というわけであります。自己満足でやっているブログではあるものの、閲覧数がゼロだったらあまりやる気が出ないと思われ…

奈落の新刊チェック 2022年10月 海外文学・SF・現代思想・歴史・闇の奥・パラディーソ・スピノザ・布団の中から蜂起せよ・ゴシックハートほか

いよいよ月の数字も2桁になって年の瀬が近づいてきた感がましましですが皆様いかがお過ごしでしょうか。「7」を意味する「セプト」から7月がセプテンバー、「8」を意味する「オクト」から8月がオクトーバーという名前になったのに、手前にジュライとオーガス…

奈落の新刊チェック 2022年9月 海外文学・SF・現代思想・歴史・九段下駅・アレント・ホラーの哲学・ゴシック全書ほか

最近めっきり涼しくなってきているという噂ですが、いかがお過ごしでしょうか。朝夕冷えそうですので風邪をひかぬようお気を付け下さいませ。10月なのでアニメも新しいのが始まりますね。そんなこんなで9月刊行の新刊紹介です。 雨に打たれて 作者:アンネマ…

奈落の新刊チェック 2022年8月 日本文学・海外文学・現代思想・歴史・プレBL・非暴力・ポスト資本主義・アフロフューチャリズムほか

さてさて暦ももう9月、夏も終わりでいよいよ読書の秋に突入しつつありますが、新刊攻勢はとどまるところを知らず、欲しいものリストだけが膨張し続ける日々。しかし毎月やっていると本当に日本の出版文化はすごいなと思うわけですが、みんなキツい中でやって…

奈落の新刊チェック 2022年7月 海外文学・SF・現代思想・ガルシアマルケス・向日性植物・市民的不服従・最後の審判・総員玉砕せよ!ほか

乱世の度合いが強まる7月でしたが皆様いかがお過ごしでしょうか。SNSは感情が強ければ強いほど言葉が流通する装置ですので、たまにはそこを離れて本を読むと時間の流れが変わってよいかと思います。今月はなんとなく小説が多くなりましたね。 ガルシア=マル…

奈落の新刊チェック 2022年6月 海外文学・SF・現代思想・歴史・血を分けた子ども・地図と拳・バロックの哲学・精神分析・ミュージカルほか

早くも今年が半分過ぎてしまいましたがいかがお過ごしでしょうか。そろそろ皆様も、「今年が半分終わったのに読んでない新刊がこんなに……」と焦る頃合いではないでしょうか。私はもうそのように焦ることはやめました。面白そうな新刊が、多すぎるから……本と…

奈落の新刊チェック 2022年5月 海外文学・現代思想・歴史・くるまの娘・リャマサーレス・吸血鬼・黒人神学・フェミニズム・ネオレアリズモほか

5月も終わり、6月が始まりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。梅雨は読書にぴったりなわけですが、だからといってこんなにたくさん面白そうな本が出ても困るわけです。読めるわけがない。でも仮に読めなくても買っておいた方がいいです。本はとりあえず…

奈落の新刊チェック 2022年4月 海外文学・SF・ファンタジー・現代思想・歴史・翻訳・ヴェイユ・モノと媒介・絶滅・社会集団・聖遺物・パルクールほか

さて、今月も奈落の新刊チェックです。4月も出るわ出るわ、気になる新刊が。ブログ開設以来早いものでこの新刊チェックも5か月目ですが、まあ飽きるまでは続けようかと思います。では今月もいってみましょう。 ピラネージ 作者:スザンナ・クラーク 東京創元…

奈落の新刊チェック 2022年3月 海外文学・日本文学・現代思想・マラルメ・晩年の仕事・神話学・不良少女・ファッションスタディーズほか

いよいよ春ですが、新年度も読みたい本が多くて気の休まる暇もありはしないわけです。でも本は読めなくても、とりあえず買って積んでおくと、潜在的には読んでいる状態になると言えます。言えますよ。電子で積んでおくという手もあります。最高なのは紙と電…

奈落の新刊チェック 2022年2月 海外文学・日本文学・SF・現代思想・宝塚・クィア批評・ゴシック・迷宮ほか

激動の世の中であっても面白そうな本の刊行は待ってはくれないのであった。人々は積み上げられた過去を受け止めて、その巨大な蓄積の中からひねり出したものを自分の言葉として書き続けるのであった。われわれは実体/非実体の書店に並ぶ実体/非実体のそれ…

奈落の新刊チェック 2022年1月 海外文学・ミステリ・現代思想・歴史・芸術・怪異猟奇・蓬莱島・クィア神学・ソ連映画ほか

面白い本がありすぎて困っているみなさんこんにちは。ただでさえ時間がなくて苦しんでいるあなたをさらに苦しめてしまうかもしれない、面白そうな新刊チェックの時間です。私と一緒に、面白そうな本はいくらでもあるけど読む時間が圧倒的に足りないという受…

奈落の新刊チェック 2021年12月 海外文学・現代思想・歴史・芸術・韓国SF・きのこ文学・装飾と犯罪・X線・忍者・ゼウスほか

気になる、面白そうな、読みたい本が無数に刊行されるのに対し、実際に読める本のなんと少ないことか……そんな悲しみに枕を濡らす日々であるが、せめて他の誰かが読んでくれれば少しは報われるのではないだろうか。そうでもないだろうか。 そんなわけで、2021…