もう本でも読むしかない

仕方ないので本でも読む。SF・文学・人文・漫画などの書評と感想

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2023-02-11から1日間の記事一覧

斜線堂有紀『夏の終わりに君が死ねば完璧だったから』 「難病もの」における批評性とストイシズム

多ジャンルで活躍する作家の出世作 今回紹介する作家は、このところ膨大な仕事量により各方面で注目されている斜線堂有紀。 私がこの作家を初めて読んだのはSF短編で、アンソロジーに収録された短編「BTTF葬送」「本の背骨が最後に残る」が強く印象に残った…